借入先が増えてしまったとき、返済負担を軽くしてくれる「おまとめローン」。
月々の支払いを減らすために、検討している人も多いのではないでしょうか。
「返済負担を減らしたいけど、おまとめローンの審査は甘いの?」
「どこに申し込めばいいかわからない…」
という人に、おまとめローンの審査やおすすめ金融機関など徹底解説します!
審査の基準や通過率を上げるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
絶対通るおまとめローンが存在しない理由と注意点
おまとめローンを探していると「絶対通る」「誰でも借りられる」といったフレーズを見かけることがあります。
しかし、実際には絶対に審査に通るおまとめローンは存在しません。
なぜなら、すべての正規金融機関は法律に基づいて必ず審査を行う義務があるからです。
また、「必ず借りられる」と強調する広告の多くは、正規の貸金業者ではなく、違法な闇金の可能性があります。
安心して利用するために、まずは「なぜ絶対通るローンはないのか」を理解しておきましょう。
正規のおまとめローンは必ず返済能力の審査がある
おまとめローンを提供している銀行や消費者金融は、貸金業法や銀行法に基づき、申込者の返済能力を確認することが義務付けられています。
具体的には、次のような情報がチェックされます。
- 年収や勤続年数といった基本的な属性
- クレジットカードやローンの利用履歴などの信用情報
- 現在の借入件数や借入総額
上記確認を行い「返済できるかどうか」を判断するため、審査なしで借りられるローンは存在しないのです。
「絶対通る」を謳う広告には要注意
インターネットやチラシで「誰でも借りられる」「審査不要」といった宣伝を見かけることもありますよね。
しかし、こうした業者は正規に登録されていない違法業者(闇金)の可能性が高いです。
闇金を利用すると、法外な利息や厳しい取り立てなど、深刻なトラブルに巻き込まれる危険も。
安心して利用するためには、必ず金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で業者を確認しましょう。
正規の業者であれば登録番号が公開されています。
絶対通るおまとめローンはどこ?難易度を解説

おまとめローンの審査は、通常のカードローンよりも厳しい傾向にあります。
通常のカードローンよりもおまとめローンの限度額が高いからです。
参考資料として、各金融機関の2024年4月「審査通過率」を以下の表にまとめました。
金融機関名称 | 審査通過率 |
アイフル | 34.9% |
プロミス | 42.3% |
アコム | 41.3% |
おまとめローンのみの審査通過率は公表されていませんが…
全体の審査通過率は平均して約3~4割と、決して高い確率ではないことがわかります。
しかし、審査難易度や基準を把握し、しっかり対策をすれば審査通過率を上げることは可能です。
おまとめローンの審査難易度について、詳しく解説します。
銀行系と消費者金融系で難易度に大きな差はない
金融機関の審査基準は基本的に非公開とされているため、明言はできません。
しかし、銀行系と消費者金融系の審査難易度に大きな差はないと思われます。
一般的には銀行系の方が審査が厳しいと言われていますが…
「同じ条件で銀行ローンは通過したのに、消費者金融ローンは審査落ちした」という事例も存在します。
銀行系と消費者金融系の違い
銀行系と消費者金融系のおまとめローンの違いは以下の通りです。
項目 | 銀行系おまとめローン | 消費者金融系おまとめローン |
金利 | 低い | 高い |
借入限度額 | 高い | 低い |
審査スピード | 数日かかる | 最短即日 |
一般的に、金利は消費者金融より銀行のおまとめローンの方が低い傾向です。
銀行のおまとめローンは、借入限度額が1,000万円というものもあります。
一方、消費者金融のおまとめローンは上限がやや低めの設定。
800万円程度が上限の目安です。
また、審査スピードにも違いがあります。
銀行は審査に数日かかるのに対し、消費者金融は最短即日の融資にも対応しているのが特徴です。
借入総額が多く、金利を低く抑えたい人は銀行のおまとめローンが向いているでしょう。
できるだけ早く融資を受けたい人は、消費者金融のおまとめローンが向いています。
審査の通りやすさは金融機関の規模では決まらない
審査は貸金業法や銀行法に基づいて行われており、金融機関ごとに定められた基準で判断されます。
規模によって審査の傾向に違いはあるものの…
審査通過に直接関わるのは「申込者の状況」と「金融機関との相性」です。
例えば、一定以上の年収があり、過去に金融トラブルが無い人は大手金融機関の審査に通りやすい傾向があります。
一方で、収入や信用情報に不安がある人は、審査が柔軟な中小金融機関を検討する方が現実的。
まずは自身の経済状況を把握し、自分に合った金融機関を選択することが大切です。
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数の金融機関から借りた資金を1社にまとめて借り換えられる金融商品です。
複数の借金を1つにまとめることで、金利を引き下げることができます。
適用金利が低いおまとめローンに乗り換えできれば、返済総額を減らすことも可能。
また、複数あった借金の返済日を1回にまとめることができ、返済期日を忘れてしまうこともなくなります。
毎月の返済管理が楽になることで、精神的負担も軽減できるでしょう。
おまとめローンの限度額
おまとめローンの借入れ可能額は、現在の借入れ残高の合計額です。
例えば、A社から50万円、B社から30万円、C社から40万円借りている場合、おまとめローンの借入限度額は120万円となります。
A社:50万円 + B社:30万円 + C社:40万円
→借入金額合計120万円がおまとめローンの借入限度額となる
また、おまとめローンは総量規制の対象外なので、年収の3分の1以上の借入れが可能です。
おまとめローンは、借入金額が高くても結果的に顧客にとってのメリットにつながるもの。
よって、総量規制の例外に該当する融資とされています。
総量規制とは、年収の3分の1を超えての借入れが禁止する制度のこと。
おまとめローンは、金利の引き下げや返済時の負担軽減のメリットがあるので、一方的に有利な借り換えと判断されるのです。
ただし、総量規制の対象外だからといて、高額な希望額を設定しないように注意しましょう。
おまとめローンの主な審査基準3つ
おまとめローンの審査基準は公表されていないため、明確な情報はありません。
ここでは、一般的にカードローンの基準とされている審査項目を解説します。
①本人と家族に関する基本情報
申込者本人の年収や勤務先、家族構成などの基本情報をもとに、返済能力の有無を判断します。
審査基準となるのは、一般的に以下のような項目です。
- 年収
- 勤務先
- 勤務先の会社規模
- 勤続年数
- 雇用形態
- 家族構成
- 配偶者の有無
- 住まいの状況(持ち家、賃貸など)
- 居住年数
基本情報に不備があると、審査が滞ったり審査落ちの原因になります。
間違いのないよう正確に申告しましょう。
②信用に関する情報
ローンの審査では、金融取引における信用情報が重要視されます。
信用情報とは…
クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。そして、この信用情報は、クレジット会社が顧客の「信用」を判断するための参考資料として利用されます。そのため、信用情報には人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。
金融機関は審査の際に、信用情報機関から申込者の信用情報を確認。
過去に金融トラブルが無ければ「返済能力に問題なし」と判断します。
滞納や債務整理といった金融事故歴がある場合、審査通過に不利になるため注意しましょう。
③現在の借入状況
他社からの借入額や返済状況も、重要な審査基準です。
たとえ安定収入があって信用情報に問題が無い場合でも、既に多額の借入れをしていれば審査の通過は難しくなります。
おまとめローンを検討している人は、複数社からの借入れをしている人がほとんどだと思いますが…
借入れ先は少ないほうが審査に有利です。
事前にできるだけ借入件数や借入れ金額を減らしてから、おまとめローンの申し込みに臨みましょう。
審査に通らない人の特徴と返済比率の目安
おまとめローンの審査は、誰でも通るわけではありません。
「絶対通るおまとめローン」は存在しないため、通らない人の条件を知って対策することが大切です。
- 返済比率が高い人
- 他社借入件数が多い人
- 信用情報に金融事故がある人
- 短期間で複数申込みをしている人
一つ目は返済比率が高い人です。
返済比率とは、毎月の収入のうち返済に充てているお金の割合のこと。
たとえば月収20万円で毎月6万円返済しているなら、返済比率は30%です。
一般的に25〜35%以内なら返済可能と判断されやすいでしょう。
それを超えると「返済負担が大きい」と見なされ、審査に不利になりやすいです。
二つ目は他社借入件数が多い人。
借入件数が4件以上になると、多重債務と見なされやすく、審査で不利になります。
三つ目は信用情報に金融事故がある人です。
過去に延滞や債務整理をした記録が残っていると、完済から5〜7年ほどは審査に通りにくくなります。
四つ目は短期間で複数の申込みをしている人。
1〜2か月で複数社に申し込むと「資金繰りに困っている」と判断され、マイナス要因になります。
しかし上記に当てはまるからといって、必ずしも審査に落ちるわけではありません。
ただし、金融機関から見て「返済が難しそう」と判断される要因が多いほど、通過が難しくなるのは事実。
大切なのは、自分の借入状況や信用情報を正しく把握して、改善できる部分から整えていくことです。
返済比率を下げたり、件数を減らしたり、信用情報をきれいに保つことで、審査に通る可能性は十分に高められます。
おまとめローン審査に通りやすい!おすすめ金融機関5選
おまとめローンを申し込む際、審査に通りやすい銀行や消費者金融を探す人もいるでしょう。
ここでは、おまとめローンにおすすめの金融機関を5社紹介します。
特徴やメリットを知って、自身の借入状況に合うところを選んでください。
①【横浜銀行】カードローン:最短即日融資の銀行系カードローン

横浜銀行カードローンは、消費者金融ではなく銀行を利用したい人におすすめ。
横浜銀行の普通預金口座をお持ちの人に向いています。(※)。
※現在口座をお持ちでない方は申込みにあたって口座開設が必須です
最大1,000万円まで他社借入をおまとめすることができ、実質年利も 1.5%~14.6%と良心的。
現在よりも利息の返済額を減らせる可能性があります。
リボ払いやほかのローンなどをおまとめすることが可能
横浜銀行カードローン6つの特長
横浜銀行カードローンを利用できる人
横浜銀行カードローンを利用できる人には制限があります。
融資対象は以下の地域に住まいか勤務先がある場合のみとなっているため注意しましょう。
- 神奈川県内全域
- 東京都内全域
- 群馬県前橋市、高崎市、桐生市
横浜カードローンの申し込み方法
申込画面から情報入力を進めていくと、希望商品を選ぶ項目があります。
ここで、「カードローン」を選択してください。
利用目的を「借入金返済資金」にチェックして申し込めば審査をしてくれます。
横浜銀行のおまとめローンは申し込むにあたって必ず審査がありますが、審査結果は最短即日で返ってきます。
消費者金融系のおまとめローンはアイフルや中央リテールなどが即日融資に対応していますが…
銀行カードローンで最短即日おまとめ可能なのは非常に珍しいです。
横浜銀行でおまとめできるか不安な方は、事前に公式サイトのお借入3秒診断を試しておきましょう。
横浜銀行カードローンのお借入3秒診断はこちら
返済期間が5年(60回)の毎月返済額は以下の通りです。
- (お借入限度額)100万円:23,580円 ※年利14.6%適用
- (お借入限度額)200万円:44,287円 ※年利11.8%適用
- (お借入限度額)300万円:61,984円 ※年利8.8%適用
金利(実質年利) | 年1.5~14.6%(変動金利) |
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限度額 | 10万円~1,000万円まで(10万円単位) |
最短即日融資 | 可能 |
審査時間 | 最短即日 |
横浜銀行カードローンのお借入3秒診断はこちら
②【アイフル】おまとめMAX:独自審査で通過の可能性アップ!

アイフルの1秒診断はこちら
「おまとめMAX」はその名の通り、おまとめ専用のローン。
アイフルはどこの銀行グループにも属さず、独自の審査基準を用いていることが最大の強みです。
公式の謳い文句は「今よりも低い金利で月々の負担軽減」。
おまとめを成功させられる確率も高いローンと言えるでしょう。
アイフルは、消費者金融の中で最低金利が一番低くなっています。
限度額も800万円ありますので、高額のおまとめを希望する人には特におすすめです。
アイフルの申し込み方法
アイフルを利用の際は通常の申込みを済ませた後、意思確認の電話でおまとめ希望と伝えてください。
フリーローンの手続きからおまとめローンの手続きにシフトしてくれます。
返済期間は3年、5年、7年、10年です。
返済期間が7年の場合の毎月返済額は以下の通りです。
- 100万円・・・20,000円
- 200万円・・・39,000円
- 300万円・・・58,000円
(実質年率15.0%で計算)
参照:アイフル
金利(実質年利) | 3.0%~17.5% ※1 |
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限度額 | 1万円~800万円まで |
即日融資 | 可能 |
審査時間 | 最短20分 ※2 |
※1 貸付条件の詳細はリンク先の公式HPをご確認ください。
※2 お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
アイフルの1秒診断はこちら
③【SMBCモビット】おまとめローン:Web完結で最短即日融資

代表的な貸金業者の1つであるSMBCモビットも、貸金業法に基づくおまとめローンを扱っています。
最大800万円まで一本化ができるほか、WEB完結で即日融資も可能。
急ぎのおまとめにも対応してくれますよ。
SMBCモビットの申し込み方法
SMBCモビットのおまとめローンを利用する場合、専用ページから必要情報を入力して申込みを行う必要があります。
申し込み完了後にオペレーターから電話がくるので、その際に現在の他社借入情報などを伝えましょう。
また、現在SMBCモビットで借入中の人も、モビットコールセンターへの連絡でおまとめ目的の利用が可能です。
返済期間は最長60回(5年)です。※1
返済期間が5年の場合の毎月返済額は以下の通りです。
- 100万円・・・23,790円
- 200万円・・・47,580円
- 300万円・・・71,370円
(実質年率15.0%で計算)
※1 ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、合理的な理由があるとSMBCモビットが認めた場合には、最長106回(8年10ヶ月)
金利(実質年利) | 3.0%~18.0% |
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限度額 | 1万円~800万円まで |
即日融資 | 可能 |
審査時間 | 最短15分で審査完了 ※2 |
※2 申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります
④【プロミス】おまとめローン:最短3分のスピード融資

※ロゴ:2022年10月時点
プロミスも貸金業法に基づくおまとめローンを提供しています。
借入限度額は最大300万円まで。
また、融資スピードが最短3分(※)と速いのが特徴です。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
WEBからの契約であれば、原則24時間振込が可能で、夜間や土日にも対応しています。
とにかく急いでいる人は、プロミスの申し込みを検討しましょう。
プロミスの申し込み方法
利用の際は、通常の申込みを済ませた後、意思確認の電話でおまとめ希望と伝えてください。
フリーローンの手続きからおまとめローンの手続きにシフトしてくれます。
返済期間は5年から最長で10年です。
返済期間が5年の場合の毎月返済額は以下の通りです。
- 100万円・・・23,790円
- 200万円・・・47,579円
- 300万円・・・71,369円
(実質年率15.0%で計算)
参照:プロミス
金利(実質年利) | 6.3%~17.8% |
---|---|
限度額 | 300万円まで |
即日融資 | 可能 |
審査時間 | 最短3分 ※ |
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
⑤【JCBカードローン】FAITH:大手クレジットカード会社提供で安心

JCBカードローン「FAITH」(フェイス)は、クレジットカード会社JCBが提供するカードローン。
おまとめローンとしても利用でき、大手ブランドの安心感が最大の魅力です。
実質年率は1.3~12.5%と、JCBクレジットカードのキャッシングリボよりも低金利。
最短即日で審査が完了するため、急いでおまとめしたい人におすすめです。
ただし、「FAITH」の借入れは総量規制の対象となります。
年収3分の1を超える借入れはできない点に注意しましょう。
返済期間は、支払い方法により異なります。
返済期間が5年の場合、毎月の返済額は以下の通りです。
- 100万円・・・約26,500円
- 200万円・・・約53,000円
- 300万円・・・約79,500円
(実質年利率11.8%で計算)
金利(実質年利) | 1.3%~12.5% |
---|---|
限度額 | ~900万円まで |
即日融資 | 可能(※) |
審査時間 | 最短即日 |
※ お申込みの時間帯や審査の状況によって、当日中のご融資ができない場合があります。
※利息は残りの元金に応じて毎月減っていくので、月々の支払い額も徐々に少なくなっていきます。
おまとめローンの利用が向いている人3選
おまとめローンは、借入れの管理をもっと簡単にしたい人や、金利の負担を減らしたい人などに向いているローンです。
複数の借入れをするのが大変、家計を見直したい、金利の高さが気になる…
上記のような悩みを持っている人はまず、自分におまとめローンが合っているかを確かめてみてください。
後悔のない借入れをするためにも、どんな人におまとめローンが向いているのかを、悩みの種類別に分けて解説します。
複数の借入れを一本化して簡単に管理したい人
複数の金融機関から借入れしていると、それぞれの返済日や返済額を管理するのが大変になってきますよね。
間違いやド忘れも起こりやすくなります。
おまとめローンを利用すれば、返済先を一つにまとめることが可能になり、管理もぐっと楽に。
財布の管理はもちろん、精神的な不安も減らせることができるはずです。
金利負担を見直したい人
現在利用している借入れの金利が高い人も、おまとめローンがおすすめ。
低金利のおまとめローンへ借り換えることで、総合的な利息負担を削減できる可能性があります。
特に複数社から高金利で借入れしている場合は、大きな利息軽減に繋がることも。
一度シミュレーションでチェックしてみることをおすすめします。
毎月の返済額を抑えて家計の負担を減らしたい人
毎月の返済額が高すぎて、生活費や貯金が圧迫されていると感じている方にもおまとめローンはおすすめです。
おまとめローンを活用すれば、今よりも返済期間を長く設定できる場合があります。
その分、毎月の支払い額を抑えることも可能。
たとえば、月5万円だった返済が3万円に下がれば、その分家計にもゆとりが生まれます。
ただし、返済期間が延びることで、合計の支払利息が増えてしまうリスクも。
事前にシミュレーションを行い、総額でどれくらい変わるのかを確認しておくと安心です。
おまとめローンを利用するときの選び方4選
おまとめローンを選ぶ際は、各金融商品の内容を確認・比較する必要があります。
内容を比較するときは、以下の4つのことを確認しましょう。
①適用金利を確認する
借金の返済総額を減らしたい人は、契約中のローンより適用金利が低いおまとめローンを探す必要があります。
おまとめローンの適用金利は、金融機関によってそれぞれ異なるため、申し込む前に確認しましょう。
銀行やろうきんが提供するおまとめローンは、消費者金融に比べて金利は低いです。
ただし、金利が低いからといって、最小金利契約できるとは限りません。
おまとめローンの金利は、申込者の返済状況や返済残高、返済実績などを考慮して決定されます。
多数の返済実績を持っていない限り、初回契約時は最大金利が適用される可能性が高いです。
そのため、できるだけ最大金利が低いおまとめローンを選ぶようにしましょう。
②審査が不安な人は消費者金融を選ぶ
おまとめローンの審査に通過できるか心配な人は、消費者金融が提供するおまとめローンを選びましょう。
通常のカードローンと比べて、おまとめローンは借入限度額が高く設定されています。
しかし、貸し倒れリスクも大きくなるため、審査内容は厳しいです。
審査を無事通過したい場合は、なるべく審査難易度が低いおまとめローンを探す必要があります。
銀行は申込者の信頼度を重視するため、審査難易度が高いです。
一方、消費者金融は独自審査を行っており返済実績を考慮しながら、融資の可否を判断してくれます。
銀行の審査で落ちてしまった人も、場合によっては消費者金融の審査に通ることもあるかもしれません。
③追加融資を行う人は借り換えローンを選ぶ
ローン契約後に追加で借入れを行う可能性がある人は、借り換えローンに申し込むのがおすすめです。
おまとめローンは返済専用の金融商品なので、追加融資はできません。
しかし、借り換えローンは追加で借入れできます。
「借金を一本化した後も借り入れしたい」という人は借り換えローンを選びましょう。
ただし、借り換えローンの返済は契約者自身が任意で行わなければいけません。
積極的に返済を行っていかないと返済期間が長くなり、高額な利息を請求される可能性もあります。
借り換えローンの申込みを検討している人は、返済期間が長くならないように注意してください。
④WEB完結できるかで選ぶ
おまとめローンを選ぶ際は、「Webで申し込みが完結するか」も重要なポイントです。
他社で借入れの返済期日が迫っているなら、来店不要・郵送不要のWeb完結型がおすすめ。
Web完結型なら、審査から借り換えまでスピーディーに進められます。
また、銀行の窓口や自動契約機に行く手間が省けるため…
仕事や育児で時間が取れない方や、人目を気にせず手続きを進めたい方にもおすすめです。
スマホやパソコンさえあれば、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間で申し込みが可能なのも嬉しいポイントですね。
おまとめローンを選ぶときに気を付けること3つ
おまとめローンは、単に金利や年収だけで決めるのは危険。
後悔しない選択をするために、次の3つの観点から考えてみましょう。
実際の負担は減るのか
おまとめローンの最大の利点は「合算の返済額を減らせる」こと。
しかし、本当に負担を減らせるのかは、詳しく計算してみないとわかりません。
たとえ金利が低くなっても、返済期間が長くなれば合計返済額は増えることもあります。
手数料などの費用も忘れてはいけません。
必ず一度は、Webシミュレーターや相談ツールなどを利用して、返済額が「本当に減るのか」を確認しておきましょう。
利用しやすいか
いくら条件が良くても、手間がかかったり難しかったりすると、結果的に精神的負担は大きくなりますよね。
近年では下記のような条件を持つ業者も増えています。
- Web申し込み完結
- アプリ上で操作可能
- 電話連絡も不要
少しでも利用しやすい業者を選ぶことが、おまとめローンを選ぶカギです。
また、追加融資を検討している場合は、対応した「借り換え専用ローン」かどうかも重要。
先述した通り、おまとめローンは返済専用の金融商品なので、追加融資はできません。
申込条件を確認する
おまとめローンを申し込む前に、申込条件を確認する必要があります。
そもそも、申込条件を満たしていなければ申し込みはできません。
申し込んだとしても、審査で落とされるのは確実です。
おまとめローンの申込条件は、ほとんどの金融機関で「20歳以上で安定した収入がある人」と設定されています。
そのため、学生や専業主婦、20歳未満の人は申し込みできません。
パートやアルバイトをしている人の場合、安定した収入があれば申し込める金融機関もあります。
また、おまとめローンによっては、一部の地域に住む人しか申し込めない場合もあるので注意しましょう。
手続きを早く完了させるためにも、申込時には申込条件がすべて満たされているか、よく確認してください。
おまとめローンの審査に通る5つのポイント
極端に「審査が甘い」「審査がゆるい」というおまとめローンは存在しません。
自分は審査に落ちるのではないか、と不安になる人もいるでしょう。
審査のポイントを押さえていれば、通過率を上げることができます。
審査に通過するために重要なポイントは、以下の5つです。
ポイント①借入状況を確認、整理する
まずは自身が借りているローンの借入状況を確認しましょう。
以下にチェック項目をまとめました。
- 金利
- 返済期間
- 毎月の返済額
- 完済予定日
借入状況を確認できたら、無理のない範囲で「繰り上げ返済」や「一括返済」をして借入件数を減らします。
延滞している借入れがあれば優先的に返済しましょう。
信用情報には完済歴も記録されるため、返済能力があることをアピールできますよ。
この際、不要なクレジットカード等も解約すると無駄な年会費の支払いを減らせるのでおすすめです。
ポイント②信用情報を回復させる
審査の際に、最も重要視されるのが信用情報。
過去に自己破産などの金融事故を起こしていると信用情報に傷がつくので、審査通過が難しいです。
信用情報を回復させることで、審査通過の可能性が高くなります。
- ローン等の借入件数
- 借入総額
- 借入れの返済状況
- ローンやクレジットカードの新規申込および契約内容
- 債務整理や支払い遅延などの金融トラブル
身近なところでは、携帯電話料金の支払い遅延も金融トラブルの一つになります。
自動引き落とし設定の場合、口座の残高不足に気付きにくいので注意。
自身の延滞歴や金融事故歴は、信用情報機関で確認できます。
不安な人は、信用情報機関に情報開示請求を申し込んでみましょう。
開示請求を申し込む信用情報機関は以下を参考にしてください。
- CIC…クレジットカードの支払いやショッピング、携帯電話の分割払い等を記録
- JICC…主に消費者金融やカードローンの信用情報を記録
- KSC…主に銀行系ローンの情報を記録
信用情報の保管期間は、一般的に約5年間です。
債務整理の場合は最長7年間保管。
借金の完済時からカウントされます。
信用情報を回復させる唯一の方法は、期日を守って着実に返済すること。
時間に余裕のある人は、信用情報の回復を待ってからおまとめローンの申し込みをおすすめします。
ポイント③申し込み先を1つに絞る
おまとめローンを申し込む際は、申し込み先を1社に絞りましょう。
複数社同時に申し込んだ方が効率が良いと感じるかもしれませんが…
一度に複数社申し込むと「お金に困っているのでは?」と返済能力を疑われる原因になります。
複数社申し込みたい場合は少し時期をずらして申し込みましょう。
ポイント④申し込み情報は正確に申告する
入力内容の不備は手続きを遅らせる原因になるだけでなく、審査結果にも影響します。
また、虚偽の申告は金融機関からの信頼を失い、返済能力を疑われる可能性も。
申し込み時の入力は正確に行い、正直に自身の状況を伝えましょう。
ポイント⑤不要なクレジットカードを解約する
おまとめローンの審査に通りやすくするには、使用していないクレジットカードを整理・解約しておくのがおすすめ。
不要なカードは、申込前に解約しておきましょう。
金融機関は審査の際、現在の借入額だけでなく、今後新たに借入が可能かという点もチェックします。
クレジットカードの利用可能枠は、利用残高がゼロでも「いつでも借り入れできる借金」と見なされることが多いです。
そのため、限度額50万円のカードを複数枚持っている場合、合計で数百万円の借入が可能と判断されることも。
利用可能枠が大きいと、金融機関に「おまとめローンで一本化しても、再び借金を増やしてしまうかもしれない」と懸念されやすくなります。
不要なカードを解約して利用可能枠を減らすことで、「借金を増やすつもりはない」という意志を示せるでしょう。
結果として、返済に対する真剣さや堅実な家計管理能力が評価され、審査に通過しやすくなります。
おまとめローンがどこも通らないときの対処法3つ
おまとめローンを申し込んだけれど、どこも通らなかったということもあるかもしれません。
そのときは、おまとめローン以外の方法で返済負担を減らしましょう。
おまとめローンの審査に落ちた人は、以下の対処法を試してみてください。
①借入先に返済額変更の相談をする
毎月の返済額が多いと感じる人は、借入先に返済額の変更を相談してみましょう。
大半の銀行や消費者金融では、電話やメールなどによる相談窓口を設置しています。
「今の返済額では支払いを続けられない」と感じたときは、相談してみてください。
ただし、返済額が少なくなれば、その分返済期間が長くなります。
返済総額が増えることもあるので、注意が必要です。
また、返済状況が悪い人は相談を断られる可能性もあります。
返済額の変更を成功させるためには、滞納をせずに期日を守って返済することが大事です。
②弁護士・司法書士に相談する
借入先への相談が上手くいかなかったときは、弁護士や司法書士に相談して債務整理を実施してもらいましょう。
債務整理とは金融機関と交渉を行い、借金の返済額や返済期間を変更してもらう手続きのことです。
債務整理の手続きには、以下の3種類あります。
手続きの種類 | 主な内容 |
任意整理 | 弁護士・司法書士が金融機関と直接交渉し、利息を減額してもらう手続き |
個人再生 | 裁判所に再生計画案を提出し、借金の返済額・返済期間を調整してもらう手続き |
自己破産 | 裁判所に破産申請を行うことで、借金の支払い義務を免除してもらう手続き |
弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、借金の元金や利息を大幅に減額できる可能性があります。
借金の返済額が大きすぎて困っている人は、一度弁護士や司法書士に相談してみてください。
③現在利用中のカードローンで増額申請する
おまとめローンの審査に落ちた場合、現在利用中のカードローンで借入限度額の増額申請を行うのも1つの案。
その増額分で、他社の借金を返済する方法が有効でしょう。
この方法には、以下のようなメリットがあります。
- 新規契約より審査が通りやすい(同じカードローン会社での増額は審査基準が緩め)
- 信用情報への影響が少ない(新たな借入記録として扱われにくい)
カードローン会社はそれぞれ独自審査を行っており、返済履歴が良好であれば増額が認められる可能性が高まります。
ただし、増額したお金を新たな借入れに使うのは絶対に避けるべきです。
あくまでも返済の一本化や負担軽減が目的であり、他の借入先に手を出すと逆効果になります。
増額分を使う際は、目的を明確にし、無理のない返済計画を立てることが重要です。
増額申請は多くのカードローン会社でオンライン対応しています。
公式サイトから「増額申請」「限度額変更」のページにアクセスし、必要事項を入力するだけで完了できますよ。
おまとめローンの審査に関するよくある質問3つ
おまとめローンの審査に関して、よくある質問をまとめました。
Q1. おまとめローンの審査に通らないときはどうする?
A. 審査落ちの原因を明確にし、改善しましょう。
まずは審査落ちの原因を明確にすることが重要です。
ブラックリスト入りしている可能性もあるため、信用情報機関に情報開示請求をしてみましょう。
信用情報機関は以下を参考にしてください。
- CIC…クレジットカードの支払いやショッピング、携帯電話の分割払い等を記録
- JICC…主に消費者金融やカードローンの信用情報を記録
- KSC…主に銀行系ローンの情報を記録
また、希望の借入金額や現在の返済状況等も見直す必要があります。
おまとめローンの申し込み前に、一度整理してみましょう。
Q2. おまとめローンは総量規制の対象にならないの?
A. おまとめローンは総量規制の対象になりません。
総量規制は債務者の生活を守るために存在します。
そのため、債務者にとって不利益が生じない「おまとめローン」は、総量規制の対象外です。
ただし、「おまとめローンとして利用できる通常のカードローン」は総量規制の対象となります。
申し込み先を決める際に、必ず確認してください。
Q3. おまとめローンのデメリットは?
A. 返済総額が増えたり、気の緩みから借金を増やしてしまうリスクがあります。
おまとめローン自体にデメリットはありません。
しかし、下記のような、債務者の意識変化によって起こるリスクは想定できます。
- 月々の支払いを軽くするために返済期間を延ばしすぎてしまい、返済総額が増える
- ローンをまとめることで「借金が消えた」ような感覚になってしまい、気の緩みから借入れが再び増える
おまとめローンは借金の解決策ではなく、あくまで一時的な手段です。
返済計画をしっかり立てたうえで申し込みましょう。