カードローンを利用するなら、なるべく審査が甘い借入先に申し込みたいところですよね。
急ぎでお金が必要になったからカードローンに申し込んだのに、審査に落ちては借入することが出来なくなってしまいます。
しかしながら結論から言えば、残念ながら審査が甘いカードローンはありません。
ただし、他のカードローンと比較すると甘いと言える借入先はあります。
このページでは成約率が高いカードローンや審査に通過するためのポイントなどを解説しますので、絶対に借入したいという人はぜひ参考にしてください。
カードローンの審査が甘い借入先は存在しない
先述した通り、カードローンの審査が甘い借入先というのは存在しません。なぜなら、カードローン審査は申込者の返済能力を見極めるために行うからです。
審査を甘くしてしまうと返済能力が低い人にもお金を貸すことになり、結果として貸し倒れのリスクが高まってしまいますから、貸金業者や金融機関は必ず借入審査を行います。
ネット上の口コミやブログなどでは特定の消費者金融が審査の甘い借入先として紹介されていることがありますが、実際にはそんなことはありませんので注意しましょう。
貸金業法によって返済能力に関する調査が義務づけられている
貸金業者や金融機関は必ず審査を行うとは言っても、会社によっては中にはそこまでしっかりチェックしていないところもあるんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
消費者金融のカードローンは審査が甘いイメージを持たれていることも多いですが、日本貸金業協会に登録している正規の消費者金融できちんと審査をしていない業者はありません。
なぜなら、貸金業法第13条によって貸金業者は返済能力や信用情報などの調査をするように定められているからです。
貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。
貸金業法第13条
貸金業法は貸しすぎ・借りすぎによる共倒れを防ぐために金融庁管轄のもと制定されている法律で、違反した貸金業者は最悪の場合貸金業法に基づく行政処分を受けることになります。
そのため、消費者金融・クレジットカード会社といった貸金業者の借入審査が粗雑に行われることはないのです。
審査が甘いカードローンはどこなのか探す方法
前述の通り審査が甘いカードローンはありませんが、出来ることなら少しでも審査が甘い借入先に申込みをしたいところですよね。
結論から言えば、今日中に借りられるカードローンを探している人には消費者金融がおすすめです。
個人向けのカードローンを提供している会社は主に消費者金融・クレジットカード会社・銀行カードローンの3種類に分けられます。
その中で融資の速さと審査の甘さを相対的に比較すると、最も今日中にお金を借りられる可能性が高いのが消費者金融です。
カードローン | 融資までの速さ | 審査が甘いかどうか |
---|---|---|
消費者金融 | ◎ | 〇 |
クレジットカード会社 | 〇 | △ |
銀行カードローン | △ | △ |
審査に通りやすいかどうかは成約率で確認する
消費者金融の中でもCMなどでよく目にする代表的な貸金業者はプロミス、アコム、アイフル、レイク、SMBCモビットの5つです。
他にも消費者金融はたくさんありますが、大手の会社はサポートも厚く安全性が高いので、既に多重債務になっていない限り上記5社のいずれかで借入することをおすすめします。
消費者金融全社がデータを発表しているわけではありませんが、大手の会社は財務情報の月次データでカードローンの新規申込数と成約数を公開しているので、成約率を算出することが出来ます。
消費者金融名 | 成約率 |
---|---|
プロミス | 42.2%(2022年10月~2023年7月) |
アコム | 41.7%(2022年10月~2023年8月) |
アイフル | 32.2%(2022年10月~2023年7月) |
レイク | 27.5%(2022年10月~2023年6月) |
SMBCモビット | 非公表 |
アイフル月次データ2023年3月期、アイフル月次データ2024年3月期
プロミス月次データ2023年3月期、プロミス月次データ2024年3月期
SBI新生銀行データブック2023年3月期、SBI新生銀行データブック2024年3月期
大手の消費者金融5社の中ではSMBCモビット以外の4社がデータを公表しています。
表を参照すると、プロミスとアコムの成約率が高く、40%強の人が新規の借入に成功していることが分かります。
プロミス・アコムとアイフル・レイクでは成約率に差がありますが、これには理由があります。
それは、プロミス・アコムは初めてお金を借りる人に選ばれやすく、アイフルやレイクは2社目以降の借入先として選ぶ人が多いからです。
未返済の他社借入があると、当然審査には落ちやすくなります。もし1社目の借入先としてアイフルやレイクに申し込んだ場合、プロミスやアコムと大きな差はないと考えられます。
プロミスは成約率が最も高く今日中に借りられる
プロミスの審査申し込みはこちら
プロミスは初めてお金を借りる人で新規成約率が高いカードローンを探している人にピッタリな消費者金融です。
初めての人でも借りやすく、即日融資で借りることが出来るので、急遽お金が必要になったという時にも役立ちます。
月次データによると、プロミスの直近10カ月(2022年10月~2023年7月)の成約率は42.2%となっており、大手の消費者金融の中では最も審査の成約率が高いです。
また、申込みから本審査通過まで最短3分(※)程度で終了し、借入可能となった場合はインターネット振込を選択すれば24時間いつでも最短10秒で借入が完了します。
プロミスは大手消費者金融5社の中で唯一上限金利が18.0%を切っているなど、利息の支払いを減らすことが出来る点も魅力です。
名称 | プロミス |
---|---|
成約率 | 42.2%(2022年10月~2023年7月)※ |
融資にかかる時間 | 最短3分 ※ |
借入利率 | 4.5%~17.8%(実質年率) |
融資限度額 | 500万円 |
担保・保証人 | 不要 |
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※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※お申込時の年齢が19歳以下の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。
※高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。
アコムは初めて借りる人に選ばれているので成約率が高い
アコムの融資3秒診断はこちら
「初めてのアコム」でお馴染みのアコムも、成約率が高いカードローンとして挙げられる借入先の1つです。
文字通りアコムは初めてお金を借りる人に選ばれており、成約率は2番目の数字ですが、直近11ヵ月(2022年10月~2023年8月)で41.7%とプロミスとほとんど変わりません。
また、申込みから借入までスマホで完結し、最短20分で融資が完了するスムーズさもアコムの特徴です。
初めてお金を借りる人や他社での借入履歴があっても返済が完了している人は、アコムの審査に通過する可能性が高いのでおすすめのカードローンと言えます。
名称 | アコム |
---|---|
成約率 | 41.7%(2022年10月~2023年8月)※1 |
融資にかかる時間 | 最短20分 ※2 |
借入利率 | 3.0%~18.0%(実質年率) |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
※2 お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
アコムの融資3秒診断はこちら
アイフルは2社目以降の借入先として利用する人が多い
アイフルの1秒診断はこちら
アイフルは国内最大手の消費者金融の1つで、現在も多くの人が利用しているカードローンです。
アイフルの直近10カ月(2022年10月~2023年7月)の成約率は32.2%と、プロミス・アコムに次いで3番目の数字になっています。
先述の通り、プロミス・アコムと比べてアイフルの成約率が低いのは、2社目以降の借入先として選ぶ人が多いという理由があります。
なぜ2社目以降に選ぶ人が多いかというと、アイフルは大手の中では唯一銀行のグループに属さない独立した貸金業者なので、独自の審査方法を採用していると言われているからです。
もちろんアイフルは初めて借りる人でも申込み可能ですから、その場合は成約率も高くなると言えるでしょう。
名称 | アイフル |
---|---|
成約率 | 32.2%(2022年10月~2023年7月) ※1 |
融資にかかる時間 | 最短20分 ※2 |
借入利率 | 3.0%~18.0%(実質年率) ※3 |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
※2 お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
※3 貸付条件の詳細はリンク先の公式HPをご確認ください。
アイフルの1秒診断はこちら
SMBCモビットはデータ非公表もWEB完結の利便性が魅力
SMBCモビットのWEB完結申し込みはこちら
SMBCモビットは、大手消費者金融5社の中では唯一審査の成約率に関する情報を公開していません。
しかしながら、SMBCモビットはプロミスと同じSMBCグループが運営している消費者金融なので、審査の基準や方法についてはプロミスと同様に考えて問題ありません。
SMBCモビットの特徴ともいえるのが、WEB完結で申込みから融資まで完了する点です。
消費者金融でありがちな勤務先の在籍確認も含めて全てWEB上で完結するので、余計な手間が掛かることなく周りの人に知られるリスクもありません。
三井住友銀行の支店内にあるローン契約機からも申込みが出来ますが、足を運ぶ手間を考えるとSMBCモビットに申し込むならWEB完結をおすすめします。
名称 | SMBCモビット |
---|---|
成約率 | 非公表 |
融資にかかる時間 | 最短30分 ※ |
借入利率 | 3.0%~18.0%(実質年率) |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります
SMBCモビットのWEB完結申し込みはこちら
レイクは成約率が低めだが魅力的な選べる無利息がある
レイクのWebからお申込みはこちら
SBI新生銀行グループの消費者金融であるレイクは、成約率が直近9ヵ月(2022年10月~2023年6月)で27.5%と他のカードローンに比べて厳しめの数字です。
この理由として、レイクは後発の消費者金融であることから、1社目の借入先として選ばれにくいという点が挙げられます。
しかし、はじめての申込で適用される無利息期間がWeb申込の場合60日と長く、借入額の内5万円までなら180日間無利息というお得なサービスが用意されています。
レイクは即日融資で借りることができて無利息期間のキャンペーンも魅力的なので、少額を借りて60日間に返済する予定の人におすすめのカードローンです。
名称 | レイク |
---|---|
成約率 | 27.5%(2022年10月~2023年6月)※1 |
融資にかかる時間 | 最短25分 ※2 |
借入利率 | 4.5%~18.0%(実質年率)※3 |
融資限度額 | 500万円 |
担保・保証人 | 不要 |
※1 SBI新生銀行データブック2023年3月期、SBI新生銀行データブック2024年3月期を参照
※2 Web申込で最短25分融資。21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
※3 貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
レイクについて
融資限度額 | 1万円~500万円 |
---|---|
貸付利率 | 年率4.5%~18.0% ※1 |
申込資格 | 満20歳~70歳、安定した収入のある方(パート・アルバイトで収入のある方も可) |
遅延損害金 | 年率20.0% |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式・元利定額リボルビング方式 |
返済期間・返済回数 | 最長5年・最大60回 ※2 |
担保の有無 | 不要 |
商号並びに関東財務局番号 | 新生フィナンシャル株式会社 関東財務局長(11)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号 |
※1 貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
※2 融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は変動します。
レイクのWebからお申込みはこちら
- 初めてなら選べる無利息
- 初回契約日の翌日から無利息
- 無利息期間経過後は通常金利適用
- 30日間無利息、60日間無利息(Web申込限定)、180日間無利息の併用はできません
- 60日無利息・180日無利息はご契約額が1~200万円の方が対象です
- ご契約額が200万円以上の方は30日無利息のみ利用可能です
- 60日間無利息はWeb以外で申込された方は選べません
- Web以外の無人店舗やお電話で申込むと、お借入額全額30日間無利息またはお借入額5万円まで180日間無利息のどちらかになります。
中小消費者金融も貸金業法に則って審査をするため決して甘くない
いわゆる街金と言われる中小消費者金融なら審査が甘く誰でも借りられそうというイメージを持っている人もいるかもしれません。
中小消費者金融で実際の成約率に関わる数字を公表しているところはありませんが、中小の消費者金融だからといって審査が甘いところはありません。
むしろ、成約率で見ると中小の消費者金融は大手よりも成約率が低いと言って良いでしょう。
なぜなら、大手であろうと中小であろうと貸金業協会に登録している正規の消費者金融は、全て貸金業法に則って審査を行っているからです。
その中で、中小消費者金融は大手で借りている人や借りられなくなってしまった人が多く申し込みをするので、審査の成約率は非常に低くなります。
また、中小消費者金融は大手の会社と比べて借入金利が高めの傾向にあるので、貸し倒れのリスクを減らすために返済能力の調査も慎重に行われます。
貸金業者名 | 成約率 | 融資までの時間 | 借入金利 |
---|---|---|---|
セントラル | 非公表 | 最短当日中 | 年4.80%~18.00% |
フタバ | 非公表 | 最短当日中 | 年14.959%~19.945% |
フクホー | 非公表 | 最短当日中 | 年7.30%~18.00% |
銀行カードローンは低金利だが審査は厳しい傾向にある
カードローンを大きく分けると、銀行のカードローンと貸金業者(ノンバンク)のカードローンの2つに分類されます。
銀行カードローンは全国銀行協会に加盟し、銀行法が適用され、貸金業者は日本貸金業協会に加盟し、貸金業法をもとに営業を行っています。
カードローン種別 | 金利 |
---|---|
ノンバンク | 年率3.0%~18.0%程度 |
銀行カードローン | 年率1.5%~14.5%程度 |
銀行カードローンは貸金業法に当てはまらないなら前述の返済能力調査がないの?と思う人もいるかもしれませんが、残念ながらそんなことはありません。
それどころか、銀行カードローンは借入の際の金利が低い分、貸金業者よりも審査が厳しい傾向にあると言えます。
銀行カードローンの審査では、収入や他社借入情報をチェックはもちろんですが、加えて反社会的勢力でないことを確認するために警察庁のデータベースへの問い合わせが義務付けられています。
楽天銀行スーパーローンはWEB完結出来てお得なキャンペーンが豊富
楽天銀行スーパーローンは、全ての申込み手続きをWEB上で行うネット銀行のカードローンです。
審査が甘いわけではありませんが、楽天銀行スーパーローンは借入に柔軟なネット銀行なので、信用情報に問題がない人にはおすすめの借入先です。
また、楽天会員になっている方は会員ランクに応じて審査が優遇される場合があるので、楽天のサービスをよく利用している人にも向いています。
楽天銀行スーパーローンは金利やキャッシュバックなどお得に利用できるキャンペーンなども積極的に行っているので、是非チェックしてみてください。
名称 | 楽天銀行スーパーローン |
---|---|
融資にかかる時間 | 最短当日〜2営業日 |
借入利率 | 年1.9%~14.5%(実質年率) |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
auじぶん銀行カードローンはau IDを持っている人なら金利が優遇される
auじぶん銀行カードローンは、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資で運営しているネット銀行カードローンです。
申込から借入までWEB完結できる点に加えて、auじぶん銀行カードローンの一番の魅力は銀行カードローンの中でもひときわお得な借入金利です。
また、au IDを持っている人なら年間の金利が0.1%優遇されるので、auユーザーで借入先を探している人は検討したいカードローンです。
審査において返済能力を示すことはもちろんですが、auじぶん銀行カードローンの保証会社はアコムなので、過去にアコムでの延滞や未納などがないことも重要です。
名称 | auじぶん銀行カードローン |
---|---|
融資にかかる時間 | 最短数日 |
借入利率 | 1.48%~17.5%(実質年率) |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
三井住友銀行カードローンはメガバンクならではの安心感が魅力
三井住友銀行カードローンはメガバンクならではの安心感と、利便性の高さが強みのカードローンです。
実店舗でももちろん借入が出来ますが、WEB完結なら24時間申込み可能で、銀行カードローンでは珍しく最短当日中に融資を受けることが出来ます。
現在三井住友銀行の口座を持っていなくても申込み可能ですが、持っている人は申込みがスムーズで、お持ちのキャッシュカードで借入ををすることも出来ます。
サポートが厚く最短当日中に借りられるなど魅力が多い三井住友銀行カードローンですが、審査は甘くないので申込みの際には信用情報に問題がないか確認しておきましょう。
名称 | 三井住友銀行カードローン |
---|---|
融資にかかる時間 | 最短当日 |
借入利率 | 1.5%~14.5%(実質年率) |
融資限度額 | 800万円 |
担保・保証人 | 不要 |
横浜銀行カードローンは利用エリアが限られるが融資に積極的
横浜銀行カードローンは、おまとめローンでの利用も認めているなど個人向け融資に積極的な地方銀行カードローンです。
借入限度額が10~1,000万円(10万円単位)と大きく、審査結果の回答が最短当日中に返ってくるなど、銀行カードローンの中でも特に使い勝手が良いカードローンです。
保証会社がSMBCコンシューマーファイナンス株式会社になっているので、プロミスかSMBCモビットで過去に延滞・未納がある人は審査に落ちる可能性が高いです。
横浜銀行カードローンは全国どこからでも利用可能なわけではなく、居住エリアまたは勤務地が東京・神奈川の全域か群馬県の前橋市、高崎市、桐生市にある人に限られますので注意してください。
名称 | 横浜銀行カードローン |
---|---|
融資にかかる時間 | 最短当日中 |
借入利率 | 年1.5~14.6%(変動金利) |
お借入限度額 | 10~1,000万円(10万円単位) |
担保・保証人 | 不要 |
カードローンの審査で重要なポイントを知っておこう
先述した通り、カードローンの審査が甘い借入先というのは残念ながら存在しません。
しかし、基本的にどこのカードローンでも審査で重点的に見られるポイントは共通しているので、それらをあらかじめ知っておくことは成約率を上げるために非常に大切です。
ここではカードローンの審査基準について解説しますので、申込前に対策を行い審査落ちする確率を減らしておきましょう。
- 属性に関する情報
- 信用情報
- 他社からの借入状況
申込者の属性に関する情報は返済能力を測るために確認される
カードローン審査において最も重視されるのは、申込者に返済能力があるかどうかです。
カードローン会社は返済時の利息分で利益を得ている営利会社ですから、返済が滞る可能性がある人は審査で真っ先に落とします。
そして、その返済能力を計るための指標として申込者の属性情報を確認します。
属性情報 | 属性 |
---|---|
職業 | 失業しにくい職種・会社であるかが重要 |
勤続年数 | 勤続年数が長いほど有利になる |
勤務形態 | 雇用が安定している正社員が有利になる |
収入 | 収入の過多よりも安定した収入かどうかが重要 |
年齢 | 年齢が上がるほど所得が多いと考えられ有利になる |
既婚or未婚 | 可処分所得が多い未婚の方が有利になる |
居住形態 | 借家よりも固定資産がある持ち家の方が有利になる |
固定電話の有無 | 有りの方が居住環境が安定していると考えられ有利になる |
全ての属性情報で有利でなければ通らないわけではありませんが、安定性に欠ける属性は審査で不利に働く可能性がある点には注意しておきましょう。
あくまで重要なのが、その属性が安定して返済をすることが出来る証明になるという点です。
例えば、手取りの収入が少なくても倒産する可能性が低い会社で正社員雇用されている人は、収入に見合った限度額で審査に通る可能性が高いです。
一方で、今現在の収入は多くても暗号資産や投資などの安定性に欠ける収入の場合、返済能力に乏しいと判断されてしまうケースもあるのです。
信用情報は返済意思を確認するために参照される
カードローンの審査では、属性情報に加えて申込者の個人信用情報を参照します。
信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。
信用情報とは|指定信用情報機関のCIC
信用情報機関には国内のあらゆる会社が加盟しており、クレジットカードや携帯料金の支払い履歴やローンなどの契約情報、返済情報が載っています。
カードローンの審査ではお金を返済する能力と返済する意思があることを示す必要があり、貸金業者が信用に足ると判断したら審査に通過し、お金を借りることが出来ます。
信用情報に乗っているクレジットカードや携帯料金、他のカードローンへの返済状況などに問題がないことは、これから申し込むカードローンにおいても返済する意思と能力があることの証明になるのです。
他社からの借入状況は滞納リスク回避のために重要
カードローン審査で重要なポイントの最後は、他社カードローンからの借入状況です。
カードローン会社は審査において信用情報から申込者の他社借入状況を必ず確認しますが、この理由は大きく2点あります。
1つは、返済滞納のリスクを回避するためです。先述の通り、カードローン会社は返済を滞納する可能性があると判断した人にお金を貸すことはありません。
他社からの借入がある場合、そちらにも返済をしないといけませんから、自社への返済が滞るリスクがあると思われてしまうのです。
2つ目は、貸金業法で定められている総量規制をオーバーしていないかをチェックするためです。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
お借入れは年収の3分の1までです|日本貸金業協会
総量規制は過剰貸し付け防止のために定められた規制で、カードローン会社は規制対象にならないように、信用情報を参照して他社借入状況をチェックしています。
カードローン審査に落ちる人の特徴
カードローンでお金を借りるには返済能力が必要なので、現在無職で収入がない人はもちろん審査には通りません。
しかし、仕事をしていて継続的に収入があるにも関わらずカードローン審査に落ちてしまう人もいます。
ここでは、収入があってもカードローン審査に落ちてしまう人の特徴について解説していきますので、審査に落ちて困ってしわないように確認しておきましょう。
- 現在の借入金額や件数が多すぎる
- 短期間で複数のカードローンに申し込んでいる
- 信用情報に傷がついていたり過去に金融トラブルがある
- 信用情報の判断材料がないスーパーホワイトの状態である
現在の借入金額や件数が多すぎる
カードローン審査に落ちる人の特徴の1つ目は、現在の借入金額や件数が多すぎることです。
総量規制で定められている年収の1/3を超えている人はもちろん審査に通りませんが、限りなく上限に近い人の場合も審査に落ちる可能性が高いです。
また、借入残高は総量規制に引っかからず問題ないという場合でも、借入件数が多いと審査に落ちる可能性が高くなります。
なぜなら、借入残高が同じ100万円の場合、1社から100万円を借りている人と4社から合計100万円を借りている人では後者の方がリスクが高いとされているからです。
残高が同じでもなぜリスクが違うのかというと、1社から100万円を借りられる人は100万円を貸しても返せるだけの返済能力があると判断されるからです。
一方で1社あたりの借入金額が少ない場合、返済能力が低いため限度額を低く設定されていると受け取られてしまうことがあるのです。
短期間に複数のカードローンを申し込んでいる
カードローン審査に落ちる人の特徴の2つ目は、短期間に複数のカードローンを申し込んでいることです。
とりあえず手当り次第複数のカードローンに申し込めばどこか審査に通るのではないかという甘い考えで申し込むのは絶対にやめましょう。
なぜなら、カードローンに申込みをすると信用情報にすべて履歴が残り、他のカードローン会社もその情報を見ることが出来るからです。
いざ審査をする際に短期間で他社に複数の申込みをしていると、「相当お金に困っているのではないか?」、「他社の審査に落ちたから申し込んできたのではないか?」とネガティブな印象を与えてしまいます。
1つのカードローン会社で審査に落ちてしまった人が他の会社で通る可能性は極めて低いので、まずは落ちた原因を考えてクリアにすることを優先しましょう。
信用情報に傷がついていたり過去に金融トラブルがある
先述の通り、カードローン審査では信用情報機関に問い合わせて個人信用情報を確認します。
現在収入があっても過去に何か月も滞納をしてしまったなど、金融トラブルを起こしたことがある人は審査に通らない可能性が非常に高いです。
信用情報に滞納などの情報が載ってしまっている人はいわゆる金融ブラックと言われる状態で、この情報は原因となった債務を完済してから5年~10年間は信用情報から消えないと言われています。
直近でそういった経験がある人がカードローン審査を受けても通る可能性は低く、むしろ信用情報に傷を増やしてしまうだけなので申込みを辞めた方が良いでしょう。
個人信用情報は自分で開示請求をして確認することが出来るので、思い当たる人は事前に見ておくことをおすすめします。
信用情報機関 | 開示方法 |
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CIC | インターネットで開示 |
日本信用情報機構(JICC) | 専用アプリで開示 |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | インターネットで開示、郵送で開示 |
信用情報の判断材料がないスーパーホワイトの状態である
カードローン審査に落ちる人の特徴の最後は、いわゆる「スーパーホワイト」と言われる人です。
信用情報にはクレジットカードの利用歴やローンの履歴が実績として残りますが、過去にクレジットカードを作ったことがなく、かつローンも組んだことがない人は信用情報に何も書かれていない状態なのです。
金融トラブルを起こしているわけではないので落ちる可能性が高いとまでは言えませんが、カードローン会社側としてはスーパーホワイトの人は返済能力の判断材料がないため、リスクと捉える場合があります。
そういった場合は携帯電話の端末を分割払いにしたり、クレジットカードに申し込んだりしてまずはスーパーホワイトを脱しておくことがポイントです。
カードローンの審査が甘いと謳う闇金業者に注意しよう
消費者金融でも、法律に乗っ取り健全な経営をしている会社はきちんと審査をし、返済能力があると判断した人にしか貸付することはありません。
消費者金融に落ちてしまうと「他社に断られた人歓迎」や「ブラックでもOK」などと謳う業者に申込みたくなるかもしれませんが、そういった業者からは絶対に借りてはいけません。
貸金業法では利率や審査条件などについて、他社よりも有利であるという広告表示をすることが禁止されています。
貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。
貸金業法第16条
審査が極端に甘い、ゆるいことを謳う会社は違法業者、いわゆる闇金である可能性が高いので注意しましょう。
切羽詰っているからといってそのような違法業者からお金を借りてしまうと、法外な利息を請求されたり、完済しても理由をつけてさらにお金を請求されることがあります。
さらには返済できなくなると勤務先や家族にまで取り立ての連絡がきたりと、健全な生活を送れなくなってしまう可能性があります。
中小の業者を利用する際には金融庁の貸金業者情報を確認しよう
では、借入を検討している貸金業者が違法な闇金かどうか判断するにはどうすればよいのでしょうか?
1番確実な方法として、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスを参照し、認可を受けている正規の貸金業者かどうかを調べるという方法があります。
貸金業を始めるには金融庁に届けを出して登録番号を貰わなければいけないので、データベースに乗っていない業者は闇金の可能性が高いと考えて問題ありません。
2つ目は、東京都が苦情を受理した無登録業者一覧を参照し、該当しないか確認する方法です。
こちらには違法な勧誘や貸付によって消費者から苦情が寄せられた業者が記載されていますので、借入をしてしまう前にこちらも確認しておきましょう。