友人に貸した車で事故が起きた…等級ってどうなりますか?

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今回は友人に貸した車で事故が起きた…等級ってどうなりますか?について解説します。
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他車運転特約とは
他者運転特約が適用対象外となるケース

他車運転特約とは

他車運転特約とは、被保険者が他人から借りた車の運転中に事故を起こした場合に適用される保険です。
自分の車にかけた賠償保険であっても、被保険者が契約車両以外の車を運転した際に起こした事故も補償される点が特徴です。

被保険者が運転していた車であれば、被保険者の所有する車でなくても契約対象車とみなすことになります。その点においては、車ではなく被保険者を対象とした保険であるとも言えます。
もちろん自分の車を借りた友人が事故を起こしても、運転者の範囲を第3者まで広げてあれば自分の車にかけてある保険で対応することは可能です。

たしかに友人に車を貸した責任はあるとはいえ、自分が運転していないのに自分の保険を使って友人が起こした事故の賠償をするのは、不条理だとも言えます。
しかし友人が他車運転特約付きの保険に加入していれば、車の所有者の保険を使わなくても賠償することができるのです。

他人の車を借りて運転するときに事故を起こしてしまっても、所有者に迷惑をかけずに済むという点において、他車運転特約は大変有効です。

友人が他車運転特約を使って事故の賠償をすれば、友人の保険のノンフリート等級は下がります。等級が下がれば翌年の保険料もアップします。
人身傷害保険や搭乗者傷害保険のみ適用する事故であれば、通常の事故と同様にノーカウント事故として等級が下がらないこともあります。

しかし事故を起こして対人賠償か対物賠償保険を使えば、3等級下がるのが普通です。3等級下がると翌年の保険料は70パーセントほど高くなってしまいます。

ただし、そのまま無事故の状態を続ければ等級は毎年一つずつ回復していきますので、3年経てば元の等級に戻ります。それに対して車の所有者たる自分は、保険を使わずに済むので等級は下がることがありません。
したがって友人に車を貸す際には、友人が他車運転特約の付いている任意保険に加入しているかどうか確認することが必要です。

他人の車を頻繁に運転する人は、他車運転特約付きの保険に加入することをおすすめします。
ただ他車運転特約には、所有者の許可を得た自家用車の運転中に限り適用されるなどの制限があるので注意が必要です。

他者運転特約が適用対象外となるケース

友人が他者運転特約に加入していても、保険金支払いの対象外となるケースもあります。

補償対象外となる運転者

他者運転特約は、記名被保険者、配偶者、同居の親族が借りた車で事故を起こしたときが補償の対象となります。
別居している親族が借りた車を運転して事故を起こしたときは補償されません。

また、友人が契約している自動車保険の範囲や年齢制限は、他者運転特約にも適応されます。
例えば、友人が自動車保険の適用範囲を「本人限定」にしていた場合は、友人以外の人が借りた車を運転して事故を起こしたとしても補償金は支払われません。
車を貸す際は、友人が他者運転特約の付いた自動車保険に入っているか確認するとともに、自動車保険の適応範囲も確かめておきましょう。

補償対象外となるケース

他者運転特約は、走行中の事故のみを補償しています。

運転代行のような業務委託で運転する場合や、駐停車中の事故は補償されません。車両の損害についても車両保険に加入していないと補償がないので注意しましょう。